離婚の「公正証書」の作成(ご支援)のご依頼をいただいた場合は、以下の流れになります。

まず、公正証書の原案を私とご依頼者様でご相談しながら作り、最終的に「公証役場」というお役所の「公証人」という方に正式に作成をしてもらい、最後に、ご夫妻様と公証人との3名で公証役場にて同席のうえで署名捺印をすることで公正証書が完成します。

 

私のような行政書士は、公正証書の原案の作成や公証役場との打ち合わせ、公証役場での署名捺印の日時の設定のお手配などのお仕事を、ご依頼者様に代わって致します。

 

なお、その場合の私(行政書士)への報酬部分は40,000円です。これとは別に、公証役場の公証人へ直接お支払いいただく手数料が目安として3〜5万円位かかりますので、ご承知おき下さい。また、最終な公証役場での署名捺印時に、ご夫妻様ご本人様に代わって代理署名を私にご依頼いただく場合は、別途15,000円を頂戴する形になりますのでよろしくお願い申し上げます。
(双方様ともに代理であれば、もう一名行政書士を手配しますので、さらに+15,000円となります)

 

1、私・行政書士への報酬を銀行振込でお支払いいただきますようお願い申し上げます。振込期限は特には設けておりませんが、口座着金後に以下の作成を進めてまいりますので、大変申し訳ありませんが、前払いという形で何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2,以後、やり取りは、LINEやメール等でお願い申し上げます。
以下の点について、ご夫妻で話し合った内容を箇条書きでいい(又は紙に書いてものを写真で撮影した画像でもOK)ので、LINEやメールで送信してください。
(不要な項目は結構です)
また、私から公証役場にいずれ申込みをする際に必要な書類の画像を私にLINEで送ってください。

 

@離婚届を誰が提出するのか?
A未成年の子がいればその親権・監護権は?お子さんそれぞれで親権・監護権が違っていても可能です。
B養育費の取り決め 毎月いくらか?いつまでに振り込むのか?振込手数料の負担はだれ?
 養育費以外に、入学金や授業料、塾代、ケガや病気の時の費用についての負担をどうするか?
 お子様が複数いらっしゃる場合は、一人ひとりについて金額を設定しなければなりません。
C財産分与についての取り決め
 住宅ローンの支払いは誰がする?住むのは誰か?又は売却して金銭で折半するのか?
 車はどうするか?売却益を折半するのか?
 預貯金、ほか共有財産の分け方・比率は?
 保険はどうするか?解約して分けるか?学資保険があれば満期金をどう使うのかの取り決めなど。
D慰謝料の取り決め。金額、振込期限、一括か分割か?毎月の振込期限日は?
E年金の分割についての合意をするかしないか。
 (合意が必要ない場合もあります)
F通知義務(転職・引っ越しの際の相手への通知)→差押えなどに必要。違反したら調査費用請求。
G夫婦間の秘密の漏示禁止→違反したら損害賠償請求
H未成年の子供との面会交流について、月何回程度?面会時の条件などはあるか?
I行政書士費用や公証役場に支払う手数料を誰が負担するか?折半か?の合意
J清算条項(この取り決め以外にはもう金銭的債権債務はないことの確認宣言)を入れるかの合意
K強制執行認諾条項(もし支払いをしなかったら強制執行されるのを受け入れます、との宣言)は必ず入ります。

 

●必要書類
公正証書の作成には、いずれ公証役場に以下の資料・書類の提出が必要となりますので、あるものから、「画像」で結構ですのでそれを写真に撮っていただいたものをLINEやメール等で私に順次お送りくださいますようお願い申し上げます。

 

@ご夫妻それぞれの身分証明書の画像
・運転免許証なら表と裏の両方、又はマイナンバーカード写真面
・上記がなければ、印鑑登録証明書(未登録なら、市役所での登録からお願いします)
・運転免許証・マイナンバーカードの記載住所が、住民登録の住所と違っている場合は、住民票の写し1通も必要です。違っていなければ住民票は不要です。

 

Aご夫妻ご家族が記載されている戸籍謄本(全部事項証明書)1通の画像

 

B車についての記載をされる場合は、特定するために車検証の画像

 

C不動産のことを記載する場合は、不動産の登記簿謄本(全部事項証明書)の画像と、固定資産税の通知書類の全ページの画像(見当たらない場合はお教えください)

 

D保険のことを記載する場合は、保険証券などの画像

 

E年金分割をする場合は、年金手帳又は年金に関する通知書などの、名前と年金番号が記載されているページの画像

 

3, ご夫妻でお話し合って決まったことを私が見て、PDFなどで公正証書の1次案という形にしてLINEやメールで返送しますので、内容をご夫妻様で共有していただき確認とさらに協議をして頂きます。(LINEの方が即応性がありますので差し支えなければLINEでのやり取りをお願い申し上げます。)
修正、追加、削除、などあれば何度でもさせて頂き、その都度返送し、ご夫妻様で確認していただきます。(この時点までに1のお振込みが無いと、お振込みを頂いたあとの送信になります)

 

4,最終的に案が固まったら、今度はそれを私から「公証役場」に送って、内容を「公証人」という方に見てもらいチェックを受けます。若干修正を要求される場合もあります。
また、署名捺印でご夫妻が公証役場に出向く日=作成日(平日昼間)のリクエストがあれば、公証役場に伝えます。(署名捺印を代理でご依頼の場合は委任状作成にお時間がかかることが予想されますので、それを見込んで設定します)

 

5,最終的に案が固まったら、公証役場に直接支払う手数料の見積が出ます(約3〜5万円位)。
その現金は、作成当日(署名捺印の日)に公証役場に、ご持参いただくことになります。

 

6,「署名捺印の日」になりましたら、ご夫妻様(又は代理人と)で実際に公証役場に行き、公証人と3名で、すでに確定させた案文を再度読み合わせ確認をして、最後にご夫妻様(又は代理人)と公証人で署名・捺印をして終わります。(20分くらいで終了します)
お金を受ける側分として「正本」、お金を支払う側分に「謄本」、が渡されます。公証役場には原本が20年以上保管されます。

 

以上、1から6までに要する期間は、早ければ2週間から通常は1か月程度ですが、公証役場の混雑具合などにより、より期間を要する場合があります。